今年12月11日に開催される「奈良マラソン2011」(奈良マラソン実行委員会主催、奈良新聞社、奈良春日・大仏マラソン全国大会実行委員会共催)のスペシャルゲストに、バルセロナとアトランタ五輪の女子マラソンのメダリスト有森裕子さんが決まり、19日、主催者が発表した。大会競技はマラソンのほか10キロ、5キロ、3キロジョギングがあり、23日からインターネット(携帯サイト)と専用振替用紙による出場申し込みの受け付けが始まる。
有森さんは、昨年の平城遷都1300年を記念して開かれた県内初の市民参加型公認フルマラソン「奈良マラソン2010」が盛会だったことを祝福するメッセージとともに、「東日本大震災復興支援マラソン」として開かれる「奈良マラソン2011」について「3月11日の大震災は国内外に大きな悲しみと絶望をもたらしたが、残された我々は未来の創造に向けて、再び立ち上がり、歩み出す必要があります」と激励のコメント。「スポーツは全ての人々に社会の希望や勇気をもたらしてくれると信じています。皆様のフィニッシュへの一歩ずつの歩みが、東北を、日本を、みずからと共に元気にすることでしょう」と被災地へのエールを送っている。
有森さんは昭和41年、岡山県生まれ。就実高校、日本体育大学を卒業し、リクルート入社。バルセロナ五輪で銀メダル、続くアトランタ五輪でも銅メダルを獲得した。平成19年2月18日の「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。国際陸上競技連盟女性委員会委員、日本陸連女性委員会委員、特定非営利活動法人「ハート・オブ・ゴールド」代表理事、認定NPО法人スペシャルオリンピックス日本理事長など、多くの役職を務める。