東電:原発事故後初の原子炉建屋内作業、放射能低減へ換気装置設置

5月5日(ブルームバーグ):福島第一原子力発電所で放射能漏れ事故を起こした東京電力は5日、事故後初めて原子炉建屋内での作業を開始した。東電作業員が原子炉1号機の内部に入り、放射線量を減らすために換気装置を設置した。
東電の松本純一原 子力立地本部長代理が記者会見で明らかにした。設置する換気装置はきょう中に稼働させる予定。ほかに水位や圧力計器も設置する。高い放射線量が建屋内での 作業を難しくしており、東電は放射線量を現状の10ミリシーベルトから1ミリシーベルトに低下させることを目指す。
3月11日の東日本大震災を受けて福島第一原発では同12日、建屋内で水素爆発が起きた。日本政府は4月12日、福島第一原発の事故を国際原子力事象評価 尺度(INES)で最悪の「レベル7」に引き上げた。1986年のチェルノブイリ事故以来この25年で最悪の原発事故になっている。
東電はまた5日、原子炉1号機をまるごと水に浸す「水棺」について経済産業省原子力安全保安院に、安全であり冷却効果があることを報告したと発表した。東電が計画している水棺について保安院は4月30日、安全性などについての評価を求めていた。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 Masahiro Hidaka mhidaka@bloomberg.net

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